生活相談員が抱える悩み(クレーム編)

 生活相談員の業務は、大規模な所と小規模な所とでは内容が異なる場合があります。相談員という名の通り、面談などの相談業務はもちろん、契約手続きやマネジメントなどの事務仕事もあります。大規模な所は何かに特化して仕事をすることも多いかもしれませんが、小規模な所では多くの仕事を一人で抱えなければならないことも少なくありません。そのため、この仕事を目指している方は、どのような感じで仕事をしていきたいかをイメージしておかないと、採用後に戸惑うことがあるので注意が必要です。

 業務内容でのつらいところは、相談という名のクレームを受け付けなければならないこともあるので、厳しい言葉が日々耳に入ることが挙げられます。自分がほとんど関与していない部分のクレームを強く言われても、その場で具体的な解決策を話すことができないケースもあるでしょう。「よく検討して反省するべき点は改めます」程度のことしか言えなかった場合、相手の怒りを増幅させることもあり、悪循環に陥ることも少なくありません。

 また、クレームとまではいかないまでも、単なる愚痴のはけ口になることもあります。その愚痴もしっかり環境改善のヒントにしていかなければなりませんが、いつの間にか世間話に付き合わされることもあり、仕事が捗らない場合も少なくありません。これらを防ぐためには、現場のことをきちんと理解し、どのような問題点があるのかを予め把握しておくことが大事です。そうすれば、クレームに対してもスムーズな応対ができるようになるはずです。様々な声が日々耳に入る生活相談員だからこそ、一つ一つを真摯に受け止めることはもちろんですが、根本的な問題点を知っておくこともポイントです。